田島家養蚕集落群2012/07/07 05:13

群馬県伊勢崎市にある田島弥平旧宅へ行ってきました。
ここは世界文化遺産候補「富岡製糸場と絹産業遺産群」を構成する4資産の一つで江戸末期建築の大型養蚕家屋として申請するそうです。
入り口には養蚕新論の版木の碑がありました。
『養蚕新論』は1872(明治5)年、境島村の養蚕家田島弥平が著した養蚕書です。
田島弥兵衛・弥平父子が考案した清涼育という飼育法の効用の普及のための実践書であり、近代養蚕法の基礎を築いたと高く評価されています。
今回お隣の弥平さんの本家筋にあたる田島武平さんの家の方からいろいろと話を伺うことができました。
武平さんは1871(明治4)年、昭憲皇后が初めて宮中でご養蚕 を始められた時にはお世話役を任ぜられ、指導に当たられたそうです。
横浜の開港により蚕種輸出が急増し粗悪品の大量出回りにより価格が暴落した際には、田島弥平らと1872(明治5)年に群馬県で初めて法人組織の島村勧業会社を設立し社長となり、良質な蚕種の輸出に努力したそうです。
親戚にはあの渋沢栄一もいるそうです。
世界遺産になってこの雰囲気が壊れてしまわないことを願います。








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